B-STYLE

[身近なモノの取合せで暮らしを満喫する]  [時の経つのを楽しむ] [偶然を味方にする] それらをBスタイルと呼ぶことにしました。

2014/10/08

2014 冬支度2 雪国の住宅の屋根

屋根の上の写真。奥に見えるのが藤野国際スキー場。

1996年から札幌で暮らすようになったのだから、もう18年になる。
雪国の屋根というと、真ん中が尖っている切妻か寄棟とおもっていたら、平らな陸屋根がほどんどで驚いた。

この平らな屋根、雪が滑り落ちないので何十センチもの雪を乗せたまま冬を越す。雪は春になれば自然に溶けるが重さは何トンにもなるので家が壊れないか不安だ。

不安はもうひとつあった。
これまで藤野は緑が多く紅葉も楽しめる住宅街だといってきた。しかし屋根に大量の落葉が積もっていたら大変。雨ドイがつまって雪解け水が流れなくなってしまう。
建物は下から見ると屋根の端が何十センチか立ち上がっているように見える。(左の家の屋根を見て欲しい。)実は毎年雪の降る前になると屋根が気がかりだった。

しかし屋根に上がったことは一度もなかった。ハシゴの昇り降りがこわいのだ。
年をとって筋肉は衰え、救命胴衣のように体の前後に10キロずつの米袋を着込んだような体になってしまっていたのだ。青春時代のアクションヒーローのような肉体はどこかにいってしまった。
そこで今年は近所の知合いに屋根に登ってもらい写真を撮ってもらうことに。

屋根は真ん中に向かって傾斜していた。傾斜のぶつかった所には溝がある。溝の外れには雨ドイの穴が。雪解け水や雨水はここに集められていたのだ。雨ドイは家の中を通っているので大雨の時は水の音がうるさい。

屋根の周りに立上りはなかった。屋根はそのまま壁につながっていてツルッとしていた。落葉も何もなくキレイだった。この形なら落葉が積もっても風で飛ばされてしまうだろう。

今年も屋根は何トンもの雪をのせて冬を越す。雪が落ちないということは窓や玄関は使いやすいという利点もある。誰が考えたかは知らないが、雪国の屋根よ、がんばれ!

 溝の端には地面に向かう雨ドイの穴があった。

屋根が問題ないと知って喜ぶアクション映画の好きな私。(撮影は高橋さん。)