B-STYLE

[身近なモノの取合せで暮らしを満喫する]  [時の経つのを楽しむ] [偶然を味方にする] それらをBスタイルと呼ぶことにしました。

2014/08/04

ガレージ前で その1: 古本をどうぞ

「ご自由にお持ちください」ということで、使わなくなった古い本を並べ始めて10日たった。これまで知人が漫画2冊と古本3冊を持っていった。
毎日休まずに置いているので並べ方もうまくなった(笑)。
ような気がして、昨日は写真をとった。
明日からは入院でしばらくお休みだし。

こんな1銭にもならないことをして何になるの? ともいえるが、要らなくなった本と言っても、思い出深いものや、1度も讀まなかったけど苦労して見つけ、今では手に入らない本もある。

通りがかりの方に「本はいかがですか」といってみたところ、
「万代*に売ったら」 といわれてがっかりした。
本を売ってお金が入り嬉しかったことは一度もない。人生という衣を引剥がされて蹴飛ばされたような気分になる。

古本は骨董品と同じで、その本を求める読者数で価格が決まってしまう。
古いというだけで引き取れないといわれたこともある。
本にとっては読まれるのではなく儲けるために買われてゆくほど哀れなことはない。

別に自分の価値感を押しつけようというのではない。ちがう価値感でひきとられるのは当然。しかし、ものをお金に換算してしか見ようとしない人間には本を渡したくない。

本の価値は個人的なもので、家族にとってさえ無価値なこともある。

*万代:北海道、東北を拠点とするリサイクル店。ゲーム、コミック、衣料などエンタメ・ファッション系の店。