「兄さんの作るものはわからない」と弟に言われ、料理ならわかるだろうと思って作ってみた。
私たちは、いろんな時代の異なった様式のアートやデザインを、現代のそれもある一つの場所から眺めて過ごしている。それは食事に似ている。食欲は気まぐれだ。時には伝統料理を食べたり、新しいお菓子を味わったり、幼少時代に口にした料理を思い出したりする。作品を鑑賞する事も欲望だとすれば、人間と作品との関係は、人間と料理の関係と同様ではないだろうか。
閉じ込められた蟹肉/行儀の良い豚足/波打つ豆/聖なるカブ/夢見る種/星を蹴る腿肉/歌うサクランボロール/内気なオムレツ/ミミズのテリーヌ/キャビアとマッシュ・ポテト/寄り添う牛の乳首たち/くしゃみカニの12作品
(アニメーション作品「眼で食べる料理」より)
0 件のコメント:
コメントを投稿